ICG蛍光イメージングを使って胆嚢摘出を
今回は、新たに導入した Stryker 1788 4Kカメラシステム使って胆嚢摘出使用する機会がありました。
この機種は、通常の高精細な内視鏡画像に加えて、ICG蛍光イメージング に対応した手術用カメラシステムです。
ICGとは、インドシアニングリーンという薬剤のことで、体内に投与したICGに特殊な光を当てることで、血流や胆管などを蛍光として観察することができます。
つまり、通常のカメラ画像だけでは分かりにくい構造を、蛍光によってより明瞭に確認できる可能性があります。
今回、腹腔鏡下胆嚢摘出術でこのシステムを使用したところ、胆管の走行が非常に分かりやすく確認できました。

【術中ICG蛍光イメージング】
胆嚢摘出術では、胆嚢管や総胆管、肝管などの位置関係を正確に把握することがとても重要です。特に、胆管の走行を誤って認識してしまうと、胆管損傷や肝管の誤結紮といった重大な合併症につながる可能性があります。
ICG蛍光イメージングを併用することで、こうしたリスクを少しでも減らし、より安全な手術につなげられる可能性があると感じました。
また、このICG蛍光イメージングは胆嚢摘出術だけでなく、今後さまざまな手術での活用が期待されます。
・腫瘍手術におけるリンパ節の同定
・乳び胸手術におけるリンパ管の確認
・血流評価が必要な手術
などで役立つ可能性があります。
もちろん、新しい機器を導入すればそれだけで手術が安全になるわけではありません。大切なのは、術前検査、手術計画、解剖の理解、そして実際の手術手技です。
そのうえで、ICG蛍光イメージングのような新しい技術を適切に組み合わせることで、これまで以上に安全性の高い低侵襲手術を目指せるのではないかと考えています。
当院では今後も、動物たちの負担を少しでも減らし、より安全で確実な手術を提供できるよう、設備面・技術面ともにアップデートを続けていきます。
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