麻酔外科学会で腹腔鏡手術症例の発表を行いました
この度ようきペットクリニックでは獣医麻酔外科学会において、犬の尿管閉塞と膀胱結石に対する腹腔鏡手術について学会発表を行いましたので内容について少し説明をします!
手術が必要だったワンちゃんの症状
ある日、飼い主様から「最近、おしっこの出が悪く、血が混じっている」との相談を受けました。診察と検査の結果、尿管(腎臓と膀胱をつなぐ管)が結石で詰まっており、膀胱にも結石があることがわかりました。このままでは腎臓の機能が低下し、命に関わる可能性があるため、手術が必要でした。
体に優しい腹腔鏡手術とは?
通常、尿管結石の治療は開腹手術が主流ですが、今回は体への負担が少ない「腹腔鏡手術」を選択しました。腹腔鏡手術とは、お腹に小さな穴を開け、そこからカメラや手術器具を挿入して行う手術方法です。
手術の流れは以下の通りです。
お腹の小さな穴からカメラを入れ、膀胱や尿管の状態を確認。
尿管を周囲の組織から分離して体表まで牽引し尿管切開と結石摘出、さらには尿管縫合を行います。
その後膀胱の中の結石も内視鏡を使って除去しました。
手術後は、カテーテルを設置して尿の流れをモニタリング。
手術の結果とメリット
手術は無事に成功し、ワンちゃんの回復も非常に順調でした。腹腔鏡手術には以下のようなメリットがあります。
痛みが少ない:傷口が小さいため、術後の痛みが軽減されます。
回復が早い:従来の手術より早く日常生活に戻れます。
感染リスクが低い:開腹しない分、感染症のリスクが抑えられます。
まとめ
今回の手術は、獣医療でもまだ珍しい高度な技術を要するものでした。しかし、ワンちゃんの負担を減らし、より良い治療を提供するために、当院では今後も最新の低侵襲手術を積極的に取り入れていきます。
もし、愛犬の排尿トラブルや血尿が気になる場合は、早めに動物病院での診察をおすすめします。大切な家族の健康を守るために、一緒に最善の方法を考えていきましょう。
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