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ようきペットクリニックのスタッフブログです

腹腔鏡下胆嚢摘出を行いました【10例目】

当院では、これまでに9例の腹腔鏡下での胆嚢摘出手術を実施しており、先日10例目の手術を行いました。今回の症例は、7歳のトイプードルでした。超音波検査等の結果、胆嚢粘液嚢腫と診断され、外科的摘出を決定しました。

【手術の詳細】
手術は全身麻酔下で実施し、腹腔鏡を用いた胆嚢摘出術を行いました。腹腔鏡手術は、従来の開腹手術と比較して侵襲が少なく、術後の回復が早いという利点があります。

手術時間は85分で、術中の出血も最小限に抑えることができました。

術後の傷口は写真のとおりで、5㎜サイズの切開が4カ所となりました。

【術後の経過】
手術後の回復は順調で、術後2時間程で退院といたしました。
術後の様子【動画】

【胆嚢摘出手術について】
胆嚢摘出手術は、胆石症や胆嚢粘液嚢腫などの疾患に対して行われる手術です。
特に腹腔鏡を用いた手術は、傷口が小さく、回復が早いというメリットがあります。
腹腔鏡での胆嚢摘出手術は動物の腹腔鏡外科の中でも最難度の手術とされていて、実施できる施設は限られています。
術後は胆汁の流れが変化しますが、多くの症例において特に問題なく日常生活を送ることができます。

【まとめ】
今回の手術も無事に成功し、患者の回復も良好でした。
当院では、今後も最新の医療技術を活用し、動物たちの健康をサポートしてまいります。
胆嚢疾患でお悩みの方是非一度、相談にご来院ください。

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