胸腔鏡での乳び胸手術を行いました! 3例目
先日、当院では3例目となる乳び胸の手術を実施しました。
ワンちゃんは術後の経過も良好で、元気に回復し、術後2日目に退院しました!
【乳び胸とは?】
乳び胸とは、胸腔内に乳び(脂肪を多く含むリンパ液)が異常に貯留する病気で、犬や猫に見られることがあります。重症化すると呼吸困難を引き起こし、命に関わる疾患です。
特に日本においては若齢の柴犬に発生することが多いことが知られており、柴犬の飼い主様はこの病気について知っておいた方が良いと思います。
乳び胸の原因には、先天性、外傷、腫瘍、感染症などが挙げられますが、多くの場合、明確な原因が特定できないこともあります。治療の選択肢には内科治療(食事療法や薬物療法)と外科治療がありますが、根本的な改善を目指すためには手術が必要となることが多いです。
胸腔鏡を用いた手術のメリット
当院では、乳び胸の外科治療に低侵襲の胸腔鏡手術を採用しています。従来の開胸手術よりも負担が少なく、以下のメリットがあります。
【傷が小さい・痛みが少ない】
胸に数か所の小さな切開を入れるだけで済み、術後の痛みが軽減されます。
【回復が早い】
開胸手術と比較して傷が小さく、術後の回復が早く、入院期間も短縮されます。
【視野が広く安全性が高い】
最も重要な利点です。
胸腔鏡を用いることで、内部の構造を詳細に確認しながら慎重に処置ができるため、手術の安全性が開胸手術に比べ、格段に向上します。
実際の手術の様子
今回のワンちゃんも、胸腔鏡を用いた乳び胸手術を実施しました。カメラで胸腔内の状態を確認しながら、胸管とよばれるリンパ管の結紮処理を行い、さらに心膜切除を行い乳びの漏出を防ぐ処置を行いました。
手術後の経過は非常に良好で、呼吸状態も安定し、食欲も回復。予定通り順調に退院しました!
まとめ
乳び胸は放置すると呼吸困難を引き起こし、生命に関わる重大な疾患です。しかし、早期発見と適切な外科治療を行うことで、回復が期待できます。
「愛犬・愛猫の呼吸が浅くなっている、咳が増えている、元気がない…」と感じた場合は、ぜひ早めにご相談ください。
当院では最新の設備と技術を活用し、大切な家族の健康を守るための最善の治療を提供しています!
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