乳び胸の治療について②
当院では犬の特発性乳び胸の胸腔鏡手術を実施しております。
乳び胸について詳しくはコチラ
乳び胸の胸腔鏡治療について
このたび、柴犬の特発性乳び胸に遭遇し、胸腔鏡手術を実施しました。
他院で診断を受け大学病院で開胸手術の予定でしたが、飼い主様が当院のHPを見つけてくださり胸腔鏡手術を希望されて来院されました。
まだまだ広島県内では胸腔鏡手術で実施できることが知られていないため、
紹介症例は殆どなく、飼い主様が当院HPを見て来院されることがほとんどです。
特発性乳び胸の手術方法はいくつか報告がありますが、
当院では胸管結紮術と心膜切除術を組み合わせて行います。
最近の論文報告では90%以上の治癒率といわれており最も成績の良い方法とされています。
胸腔鏡手術ではポートと呼ばれる5㎜程度の小さな孔をあけ、そこから手術を進めていきます
手術動画はコチラ(苦手な方は見ないでね💦)
今回は140分程度の手術時間を要しましたが、術中合併症も起こらず、
術後半年以上経過していますが再発もなく良好な経過を得ています。
術後の傷口です↓
特発性乳び胸のほとんどが柴犬で発生します。
柴犬は繊細で痛みに弱い子が多く、痛みの少ない胸腔鏡手術がお勧めです。
この子は手術翌日に退院となりました!
特発性乳び胸でお困りの方は是非一度当院にご相談ください。
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